個別化・高度化する医療の研究開発において、研究に使用するヒト生体試料の人種や背景・診断情報は、適切な研究を進める上で重要な要素です。しかしバイオバンクなどを活用しても、研究に必要な情報を有した日本人患者のヒト生体試料を集めることは、難しいのが現状です。一方で、自身の疾患の研究が進むのであれば協力したいという患者さんの声も多数あります。
こうした研究者と患者さんのギャップ取り除き、それぞれの研究に合わせて、協力を希望する患者さんを集める患者中心に基づいた新たな仕組みを構築しました。研究者は、可能な範囲で研究成果を患者さんにフィードバックすることで、お互いが必要とするベネフィットを受け取ることができます。
この仕組みを活用することで、例えば、医療施設で診断した日本人患者由来のヒト生体試料を24時間以内に届けるといったことが可能となります。